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2013年05月02日 (木) | Edit |
2013年4月29日 人間と演劇研究所からだとことばのレッスンWS

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(今回は機材の不調で写真なしです。でも雰囲気はこんな感じでした。)


第6回「からだを感じる」WS@小平市小川西町

連休前半最終日の夜にもかかわらず、8名の方が参加してくれました。思いがけずにぎやかな集まりとなり、最後には、フラダンスの舞台も飛び出す、楽しいWSになりました。
なお、第5回高幡不動門前ZENCoworkingさんでのWSは、さすがに連休初日で人が集まらず中止。代わりに高幡不動尊のお祭り見学と、ZENさんでの宴会となりました。再開催を考えていますので、よろしくお願いします。
以下、@小平市小川西町でのWS報告です。
今回は参加申込み時に「からだが硬い」「ゆるゆるになりたい」のコメントが多く、2人組になってお互いに相手のからだの脱力を確かめながらの「からだほぐし」からスタートです。

私たちは普段、人間関係や状況に応じて、意識せずにからだを緊張させています。先ずは無意識化しているその緊張に気付き、力を抜いて行きます。

寝転がっていて何もしていないはずなのに、助け手が腕を持ち上げようとして手に触れると、スッーと手が持ち上がってくる。自分では持ち上げているつもりはないのに、自動的に手が上がってきてしまう。意識とは関係なく手が持ち上がって来てしまうことに寝ている人は半信半疑です。助け手の人も苦笑です。

相手の求めを先読みしてただちに反応することが、あたり前になってしまっているため、力を入れていることが自分で実感できなくなってしまっている訳です。

それでも、緊張に気付き、脱力することを繰り返しているうちに、からだの表情がゆったりしてきて、からだは強張りがほどけ、本来の柔らかさが表れてきます。助け手の「ゆらし」が、寝ている人のからだ全体に伝わり、からだの芯がほどけて行きます。力を抜くことは、どういうことなのか?が体感されていきます。

最近分かってきたことなのですが、からだの力が抜けた感じを、ほとんどの人が実際に体感したことがないようです。いつも身体が戦闘態勢で武装解除の仕方がわからなくなってしまっている時代なのだと、私は考えています。

後半は、姿勢のことへ踏み込んでみようと考えていましたが、フラダンスを学んでいるメンバーに踊りを披露してもらいました。

実は、野口体操は、体操よりも古代からのダンスに近しいものです。現在のように、踊りや演劇、体育やスポーツ、身体と心理、健康法や医療術等と「からだ」が様々な分野にバラバラになる前の時代。踊ることが自然との一体感や心とからだのバランス、地域のコミュニケーションを回復する総合的な手段であった。そのような総合的な身体観をベースにしたのが野口体操です。

ともあれ、フラ友さんたちが踊りだすなり、会場に和やかで明るい空気が広がり、その清々しさに酔うように、いつまでもフラダンスに見入っていました。

最後に、鏡を見ながら、首の旋回、胸のスライド旋回、腰のスライド旋回と、野口体操の基本の動きをいくつかやって、終了しました。

からだほぐしの途中、私の不手際で参加者の方の腰痛の痛みが再燃しそうになり、心配した瞬間もありましたが、大事に至らずホッとしています。からだのことをやるのは、もっともっと繊細な注意が必要なのだなというのが、私の反省です。

「腰痛と付き添うためのからだWS」を始めようとも思いました。自分で自分のからだを大事にしたい、何とかしたいという、参加者の思いにこたえるには、こんなテーマを前提にすると、腰痛の人もそうでない人も、からだの感じ方が否応なしに繊細に深まり、セルフケアの力を共有できるのではと、考え始めました。
皆さんの感想
T.Nさん
友人から ゆるゆるで”爆すい”と言われていて 行ってみたいと思いました。
本当に体の力を抜くって大切だと思いました。いつもガチガチですが 大地に足がついて 感動でした。
ぐっすり ねむりたいので 今夜が楽しみです。    
ありがとうございました。
M.Nさん
友人よりお話をきいて、ぜひ体験してみたい!と思い、楽しみにしてきました。
私は友人達にびっくりされるほど体が固く、小さなころからコンプレックスでした … 。
ゆらゆらとしてもらうだけで、こんなに体が軽く気持ちよくなるのはなぜなのか、今でも全くわかりません。
今の状態が自然なものなのだと思いますが、いつまで続いてくれるのだろうか … 。
とにかくまた次回も参加したいです。
ありがとうございました。
R.Yさん
朝起きても身体がしんどいと友人に話をしたら、今日の話を教えてくれました。
頑張らないで、身体をゆるめる事が大切な事を知りました。
腰が途中で痛くなったのですが、手を当ててもらったら、しばらくして痛みがやわらぐのがわかりました
さっきの腰の痛みが、今は無くなりました。
うでを上に引っ張ってもらった時が、一番肩がらくになって気持ち良かったです。
N.Hさん
今日の日をとても楽しみにしていました。
皆さんの前でフラを踊らせてもらって、とっても楽しかったです。
やっぱり体がリラックスしていると、踊りも変わってくるのですネ!(←上手く 表現できないのですが)
一人でできる脱力法を 教えていただきたいです。
次回もよろしくお願いします。
Y.Kさん
何回も通ってみて、やっと、からだのちからが抜けるってどういうことなのか、感覚として分かってきたなぁ、という感じです。
今、こうやってペンを動かしているのも、力が入っていなくてびっくり!
今度は、ゆるゆるしている側(助け手)のときも、力を使わずにできるコツがつかめてくるといいなぁ、と思っています。
だいぶ力抜けて、体も、心も、楽になりました。
T.Mさん
何回か参加させてもらってますが、自分でやるとき、してもらうとき、それぞれ感覚がわかるようになっていくきがします。
日常のなかで、自分の体の重さ、感じていること、ふと目を向けられるようになっていきたいと思います。
M.Oさん
やっぱりバランスなのでしょうか。
理論や知識を学ぶことで得ることも大事ですが、理屈ではなく自分の体が発するサインをきちんと把握できること、イメージではなく体で感じることが大事な気がしました。
ブルー スリーじゃないですけど、「Don`t think ! feel !」ということでしょう。
M.Sさん
足の裏が、しっかりと地面とつながっているような、そして、1本しっかりと体の中に軸ができたような気持ちがしました。
地球の奥とつながったような感じはとても心地よいです。
又参加して感じたいです。
ありがとうございました。
レッスンを終えて (ゆるゆる先生こと瀬戸嶋充)
今回は、これからのレッスンの指針をもらったような感じがしています。
それは「腰痛に付き添うからだの使い方」WSです。
一般に腰痛と十把一絡げに呼んでいますが、腰痛は一人一人の個性としての身体史に基づくものです。ひっくり返せば、一人一人が個別に自分自身のからだとの付き合い方を開発していかなければ、回復はあり得ないものです。個人が自分のからだを見直し意識とからだの関係を再構築していくことは、からだとことばのレッスン並びに野口体操の実践過程と同じです。
腰痛は時代の病だと思います。文明が発達し肉体的な重労働からはほとんどの人が解放されたはずなのに、なぜ腰痛が増えているのでしょうか?
私は、ここ35年ほどにわたって、からだの状況の変化を見てきましたが、現代のからだは常時戦闘態勢にあり、武装解除が出来なくなっていると言うのが、私の印象です。ひっきりなしに身構えていなければならないことの負担が、動きの要である腰に集約してしまっている。発想が飛躍しすぎかもしれませんが、腰痛に付き添いその解決を探すことは、からだと心の武装解除を進めることになるだろうと思いました。
そして、心身関係の再構築という作業は、腰痛の方だけではなく、健常と思われている人達にも、各々のからだと関わるその繊細微妙な作業を通じて、重要な手がかりを与えてくれるように思えてなりません。
整体や鍼灸・身体心理学に関わる友人がいます。彼らに相談しながら、あらたなプロジェクトを立ち上げてみたいと思います。腰痛が治療を要する病としてではなく、自己の可能性を開くチャンスとして、意味づけを新たにできそうな予感がしてきました。
(ちなみに野口体操は、創始者野口三千三氏が、戦時下の過労が原因でぎっくり腰になり、体育教師を諦めなければならない状況に追い込まれた中で、生まれてきた体操です)

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