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2020年05月26日 (火) | Edit |
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ミヒャエル・エンデの『モモ』
1976年 9 月24日 第 1 刷発行©
1981年10月10日 第10刷発行

アーシュラ・K・ル=グウィン『影との戦い ゲド戦記Ⅰ』
1976年 9 月24日 第 1 刷発行©
1980年10月30日 第 7 刷発行

どちらも岩波書店。

発行日が一緒とは、奥付をみて驚いた。
1976年は、私が19歳のころ。

当時はまだ、ファンタジーは文学とは認められていなかった。子供の本であって、大人が読むものではないというのが常識的な意見だったのだろう。この二冊が出たころから、ファンタジー文学という言葉が世に出たように思う。

実際、ユング心理学の河合隼雄さんが『ゲド戦記』を、魂の成長の物語りとして分析・解説して紹介していた。『モモ』もエコロジー関連で、自然食カフェの店名に使われたりもしていた。

私も流行に乗って、「エンデ」と「ル=グウィン」の書を、夢中になって読み漁った。

ファンタジーには、魂の問題が直接に描かれているのだろう。小説=文学は、心理的なアプローチで人間の精神(その葛藤)を描いているが、後日、私の専門となるところの「からだ」(=いのち・魂)の問題は取り上げられることが無いように思われる。

ファンタジーでは、主人公が自在に駆け巡る。世界や時空の果てまで足を延ばしたり、竜の背に跨り空を飛び地にもぐる。いのちの躍動が読み手に伝わって来る。最近では、上橋菜穂子の『精霊の守り人』その他を読んでいると、この人は私よりずっと「からだ」のことを知っているのではないかと驚いてしまう。

そうそう、1990年代のことだが『モモ』を舞台に乗せた。私は脚本を書けないので、岩波発行の分厚い本をそのまま、舞台に乗せた。

みんなで舞台上を所狭しと走り回った。走り抜けた。二時間近い上演時間だったと思うが、スタートダッシュの勢いのまま、街の住人が灰色の男たちに時間を奪われ、子供たちが遊び抵抗し、ジジとベッポが去り、灰色の男たちがモモを追いかけ、マイスターホラの屋敷に逃げ込み・・・。時間の花を開放する。

一人何役をも割り当てられ、必死で走り回るメンバーの姿が微笑ましい。思い出すと、胸が熱くなり、心が弾む。

機会があれば、今からでも再演してみたい。ゲド戦記も!

『エンデの遺言――根源からお金を問うこと』2011年3月20日第一刷発行。そうそうこのときは食うに困っていて、職安に行ったり、お金の勉強をしたり、起業・経営の講習を受けたり、、、。で、結局何の役にも立たなかった(笑)

私は「根源から問うこと」が性に合っているみたいで、世間を自在に渡る能力を神様は授けてくれなかったみたいです。

「とっても良い本でした!」と一言だけ。

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