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2015年11月02日 (月) | Edit |
2015-10-06 002ed 
久しぶりのざあざあ降りの中、膝下を雨に濡らしながら、午前中は、立川「すぺぃろ」さんで「ゆるゆる体操」の講座です。本日は雨にもかかわらず、5名の参加。

自己紹介と今日の一言を済まして、「ぶら下がり」の動き(野口体操)からレッスン開始です。

「ぶら下がり」は、自分のからだを感じながら、からだの内側を揺らして緊張をほぐし、地球の重力を利用してからだの強張りをゆるめて行く動きです。からだを重力に委ね、からだ全体を空気の中に溶きほぐしていく。全身の力を抜いていく動きです。

ところが、動き始めると、その場に堅苦しい空気。みんな息を止めているのです。

息を止めるのは、力を入れるときです。試しに重いものを持ちあげて見れば分かると思いますが、その時は息を止めています。
力を抜くには、その逆で、息を詰めてはならないのです。実はからだを動かそうと意識すると、たいていは無意識に息を止(と)めてしまいます。息を止めるためには、首から肩を固めなければなりません。

からだを動かそうとするときの緊張(息を止める)を指摘して、力を抜いたそのまま、もう一度、上体を前下にぶら下げていきます。みなさん、違いが分かったようです。ぶら下げた上半身が、ゆったりと水の中に浮かんでいるような感じです。ユラユラと揺れ始めます。ほんの小さな重心の移動で、肩からぶら下がった腕が、風にそよぐ柳の葉のように、ユラユラゆれます。頭も真下をむいて首からユラユラぶら下がります。背中や腰の強張りも重さにひかれて緩んで行きます。

膝を前にまげて足のウラに体重をかけ、そのはずみで足のウラから力が流れ入って、からだの中を吹き上げるようにしてからだを起こします。どこにも力みなく、ふんわりと立った姿勢は、伸び伸びと天地に軸を一致させて安定感があり、それでいて力みのないとても優いからだの表情です。


【「ぶら下がり」の動きは 0:50~】

緊張を抜くポイントは、息を詰めることを止(や)めることです。何か人前で緊張を感じたとき、力を抜こうと努力すればするほど、力が入ってしまいます。意識的努力によってからだを操作することは、緊張を自分のからだに強いることです。緊張(心身の強張り)を緊張(意志)で操作することがそもそも不合理不自然なことです。

息を詰めている肩や胸の緊張に「気付き」それを止(や)めること。大地の力(重力・引力)の助けをかりて、その働きに身をゆだねるのが力を抜くことです。

みなさんの心地よさそうな表情。「からだのことをやっているのに、心まで嬉しくなりました」との感想をいただきました。

その後、四つ這いで胴体の力を抜く練習。力が抜けていれば、胸やお腹がぶら下がって、背中が吊り橋やハンモックのようにたわむはずなのですが、一人一人丁寧に見て行くと、背中をラクダの瘤のように固めている人、腰を固くしている人、肩が頑張っている人。。。強張っている部分に私が手を当てて、当人に強張りをハッキリと意識してもらいながら、息を深く吐いてもらいます。僅かづつですが、強張りがほどけて、背中が地面のほうに緩んで下りていきます。


【「四つ這いのうごき」から「猫のアクビ」へ】

からだをおこすと、背すじがスッキリ、顔の表情も明るくなります。姿勢の悪さを気にしている人がいますが、その理由は背中の筋肉の強張りです。背中の強張りが背すじを伸ばす力を阻害しているのです。姿勢を良くしたいならば、頑張って背中を伸ばそうと緊張するのではなく、背すじを引き縮めようとする緊張を弛めて、解きほぐしていけば良いのです。

力を抜けば姿勢が良くなるのです。背すじの緊張は、脊椎から身体各部に伸びる神経の伝達を妨げます。そのせいでこころもからだも、不活発になります。無理しすぎ(緊張過多)れば、こころもからだも、その働きはブロックされてしまいます。

若々しくスッキリとした、それでいてその顔を見ている人のこころを優しく癒してくれるような、豊かな笑顔が参加者のなかから花開いてきました。

社会のストレスは、私たちの無意識のうちに、からだの深奥に緊張を強いています。からだとこころの健康を大切にしたいならば、普段は意識に昇ることのない、無意識の強張りを丁寧にほどいて行くことが必要です。

ダラッとしたりグタッとするのは、力が抜けたことにはなりません。無意識の緊張(強張り)が、からだをしばっているだけです。雨がふるとうっとおしいのは、強張りの重さがこころにしのび寄るからかも知れません。陽が照らないとどうしても注意が内向きになりますから。

力を抜けば、雨音も優しいメッセージのようにからだにささやきます。ともかく元気になりますよ(笑)

(久しぶりのブログになりました。出来る限り記事をアップしていきたいと思っていますが、筆が進まず、お許しください。ここのところ、私自身の変わり目のようで、言葉が纏まらなくて。レッスンのほうはどんどんハッキリスッキリしてきているのですが。)

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