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2015年05月27日 (水) | Edit |
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言葉のリズムが身体の呼吸(息)と響き合い、声は色合いを帯び、(作家によって)詩やセリフに秘められたイメージの世界を呼び覚まします。

からだは笛であり鼓でもあります。息がからだの管を吹き抜け調べ(調子)を奏で、腹(丹田)の太鼓が拍(拍子)を打つのです。

笛と鼓の響きにのってからだから溢れだす、息の振えと弾みによって、言葉は目覚めます。

息の弾みが、空間を響(どよ)めかせ、言葉=イメージの世界を浮かび上がらせ、異空の舞台を出現させます。

言葉自体が、私たちの想像を超えた実体を露わにし、その場に集う者達を、物語や劇中の世界へと誘(いざない)います。

彼我の壁は消え去り、共に響き合いひとつに息づく、祝祭の場が生まれます。

(からだが笛になるためには、からだの隅々まで身体の強張りを取り去り姿勢をただします。からだが太鼓になるためには、横隔膜を鍛錬し、呼吸を深く身体の隅々にまで行きわたらせます。そのうえで言葉とともに自らの本心本音を空間に解き放ちます。)

【舞台に限らず、最近の人の声や言葉を聞いていると、心地よい調べを奏でてはいても、奥底から揺さぶるような、心を打つ力にかけているように思います。笛の調子に踊らされるばかりで、大地と響き合う鼓の力強さが失われてしまっています。】


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