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2015年05月17日 (日) | Edit |
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息が入ってくると胸やお腹だけではなくて、末端にある手足の指先まで膨らむ。呼吸をしていれば、からだ全体が人型の風船のように、膨らんだり萎んだりをくり返している。

胸式・腹式・横隔膜式等々、あれこれ呼吸に名前が付けられているけれど、胸だけ、腹だけ、呼吸筋だけの呼吸なんてあり得ない。だから部分的な呼吸法を一生懸命やって、自分は正しい呼吸ができているぞと思っている人ほど、身体が歪んでしまっている人が多い。

息が入ってくる時の大きな関門は股関節である。正座をして呼吸を試してみると良く分かる。膝(腿)と膝(腿)をピッタリ合わせて(股関節を緊張させて)正座をし、息をしてみる。そうすると息は臍から上の胴体や胸にしか入らない感じがする。両膝の間を開いて(20センチくらい)、息をしてみる。骨盤の底面まで息が下りてくる。脚の中まで息の圧力が伝わることが感じられる場合もある。

呼吸法の大切なところは、息の流入による、身体内圧の変化が、滞りなくスムーズに身体全体に伝わることである。股関節の緊張が、息の変化を妨げる例を挙げたが、腰の緊張(反り腰)・胸の緊張(鳩胸)・頸部の緊張(顎の突き出し)なども、息の自然な流入流出を妨げる関門になりやすい。

その他にも、私たちは無意識に、身体の中に関門(筋緊張による)を築いていることが多い。呼吸を学ぶには、どのような身体動作を身につけるかと云う発想を捨て、息の変化に対する抵抗要因となる、無自覚な筋緊張に気付き、それを解除して行く練習が必要である。

呼吸の先達は赤ん坊である。赤ん坊が全身の力を振り絞って泣いているとき、身体の丸ごと全体その隅々までが、呼吸に伴って運動をしている。大人は余計な緊張を無自覚に身に負うことで、自然な呼吸ができなくなっているのである。

【呼吸について考え始めると、もっといろいろ浮かんで来る。生きている限り片時も無く呼吸をしているのに、無自覚に無理無体なありあわせの呼吸をしていれば、大変なことだと思うのだけれど。皆さんそうは思わないのかな?】


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