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2014年03月21日 (金) | Edit |

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演技者は、日常を超えた集中力を持って、自己の心身の深みからイメージや感情を表現しなければなりません。自らの魂を裸にして、人前に晒す勇気が求められます。そのために、心身の感性を研ぎ澄ますレッスンが『脱力』です。

セラピストやヒーラー(施術者)にとって、演技のための『脱力』レッスンがどんな意義を持つのか?ワークショップはその問いかけを含んだ初めての試みでした。

私の心配をよそに、ワークの中で、施術者が身にまとった鎧を振りほどき、自らの心身の内側から湧き立つ力に身を任せ、それぞれの存在感を露わにしていく。その様子には、目を見張るものがありました。

施術者が、自己イメージを新たに捉えなおしていくことは、クライアント(被施術者)との係わりの中で、意義を明らかにしてくれることでしょう。

私自身にとっては、演劇者に限らず、様々な職種の人達が感性を磨き育ていて行くことの重要性を、強く感じるワークショップとなりました。感性を磨いていくことが、セルフケア能力とコミュニケーション力の両面を育てることになるのだと、あらためて発見した次第です。

皆さま、ありがとうございました。

以下、当日に私の書いた覚書を掲載します。参考までにご覧いただければと思います。
無意識( 意識以前) の交流を意識する

『私たちのからだは、いつも内外の変化を感じているよ。
微妙な変化だけどね。
意識は、目の荒い笊( ざる) のようなもので、小さな変化を捉えられない。
からだの細やかな変化を意識する練習が必要。
豊かさは、ものごとを細やかな感性を持って捉えられるかどうかにかかっています。
一輪の花を見て豊かさを感じるには、感性の細やかさが必要です。
感性は、育てる手間隙をかけないと、鈍磨してしまいますよ。』
(Facebook 投稿から引用)
  
施術とは、日常意識にのぼらない、クライアントの心と身体の微細な変化を受け止めて、そこにアプローチして行くこ
とです。セラピストやヒーラーはクライアントの心身の情況を感じ取る力(理解ではなく)が求められます。
  
セラピストやヒーラーの苦労の根はここにあります。
  
知識や技術は、意識の荒い笊(ざる)の目の上に組まれたものです。それに囚われることは、クライアントの心と身体
の内側(意識下)に働いている変化へのアプローチを妨げます。また、微細な変化を捕えるために施術者の感性を磨く、
その方法は確立されていません。
  
本来、ヨガや指圧、鍼灸など、東洋的な施術法は、クライアントと施術者ならびに自然の持っている生命力の交流・交
感によって成立するものですが、技術や知識が優先され効果を急ぐあまりに、自然のもつ治癒力を十分に活用できなく
なっています。
  
知識、技術、効果のみを優先することは、感性の鈍麻からくる徒労感へ、それが重なりバーンアウトへと施術者を押し
やります。『脱力』とは、施術者の心身に沁みついた、笊の目詰まり(=心身の緊張)を洗い流すことです。施術者自
身の心身の奥底に潜む生命の泉が湧き立たちます。

感じること
 
 人と人が出会う、場を共にするということは、意識以前、言葉を交わす以前のところで、交流は始まっています。
  
 期待にときめいたり、ドキドキしたり、逃げたくなったり、どうってことなかったり、、、、。ただ他者と一緒にいるだ
けで、意識に昇ることがなくとも、直接に触れることがなくても、感覚的な触れ合いは始まっています。
  
 シンプルなところでは、とてもいい感じがしたり、ちょっといやな感じがしたり、何にも感じなかったり。「からだ」
の感性は出会う相手に応じて、正直なところをその内側から、自分の意識に伝えています。
  
 これは意識でコントロールすることはできない本能的な感性です。相手のからだの情況に触れて、その抱える無理不
合理を感じれば逃げ出したくなる。良い感じがするのは、相手のからだが安心感を与えてくれているのでしょう。何も
感じないというのは、関係が動いていない、関係を持てていないかったり、あるいは持つ必要が無いのかもしれません。
  
 施術者にとってこの意識以前の感性が重要になります。あまり良い感じがしなければ、自分は相手( クライアント)
の存在感の何に問題を感じているのか?もし、良い感じがするなら、それを伝えてあげてはどうでしょう。こんな素朴
な交流がスタート地点になって、施術は始まって行きます。
  
 ただし、これは相手を観察することではありません。観察の眼差しは意識が主となり、自分の感性を閉ざします。自
分の身体全体の感性を開いて、クライアントの身体の発する情報を、自分のからだの感受性を総動員して受けとめるこ
とです。
  
 とくに意識は身体の表層の感覚と強く結びついていて、その内側の感覚( 内臓感覚や筋感覚) を意識することができ
ません。しかしながら、相手の心身の情況を察知するためには、施術者自らの身体内部の感覚を意識し、そこから発さ
れる情報を受け止める感性が必要です。
  
 身体内部の情報に敏感になることで、クライアントが意識以前のところで発している、情況を受け取ることでき、適
格な施術を選択することができるわけです。
  
 「癒す力」無意識の側から働いてくる自然の力です。セラピストやヒーラーが、内的な自然の力を感覚的に意識する
ことで、その力を有効活用できるようになります。施術者とクライアントの持つ自然の働き(「癒す力」) が共鳴するこ
とで、治癒が成立します。
次回「セラピストならびにヒーラーのための脱力講座vol.2」開催は、5月20日㈫・21日㈬です。

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