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2013年05月31日 (金) | Edit |
2013年5月25日 人間と演劇研究所からだとことばのレッスンWS

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第8回 「からだを感じる」WS @新宿若松町
今回の新宿WSは、前回小平でのテーマと同じ「一人でできるゆるゆる体操」で進めました。

始まりはやはり「立ってください」から始まります。みんなが立ち上がったところで、「そうやって立っていて、自分で立っている感じがしますか?」。「立っていると感じている人は、それはどういう感じですか?」「立っている感じがしない人は、では どういう感じがしていますか?」「よくわからない人は、そのよくわからないというのはどういう感じなのでしょうか?」一人ずつに尋ねていきます。

ひとは一人一人、生活も性格も違います。だから生活の中での身体の使い方は、みんな違って当然です。肩こりや腰痛も、一人一人の生活史の中での、自らのからだとこころの使い方への不自然無理解から来ます。だから、自分のからだに関わることは、本当は自分しかできません。ご飯を人に食べてもらっても、その美味しさを知ることはできないのと一緒です。味わうには自分で食べてその味を知るしかありません。

「立っている感じがしますか?どんな感じがしますか?」自分のからだに問いかけ、それを言葉にして(意識して)、今あるがままの自分を出発点にするのが、からだとことばのレッスンです。

立ち上がってからだのゆらし・ぶらさがり・寝転がってからだのゆらし・からだのねじり、「立っている感じがしますか?」「寝ている感じがしますか?」様々な野口体操の動きを使ってからだの緊張をゆるめ、「立つ」「寝る」という言葉に、繰り返し立ち返ります。

一つの動きの課題をクリアーするたびに、からだの感覚は深まり開かれ、その変化は、参加者全員で共有されます。個人の変容がみんなで共感されるようになる。

お互いの集中力に照らされ、やがてその場の中に、「からだとことば」の一致点、自然で清々しく無理のない姿勢=姿(すがた)の勢い(いきおい)=「立つ」ということ、そのものが生まれてきます。その飾らない美しさに、みんなから「ホーッ!」と、ため息がもれ出てきます。

蛇足ですが、「みんな違って、みんな良い」という言葉を最近よく耳にしますが、みんな違っているのが絶対的な事実で、良いも悪いもないのです。「同じだ」なんて幻想です。そこに立つからこそ、自己理解や他者理解は、初めて始まります。「私」にとっての「あなた」の本当の意味が見えてきます。
参加された皆さんの感想
M.I さん
WS.どうもありがとうございました。
初めておしえて戴いた時の緊張が抜けた時の気持ち良さを求めて参加いたしましたが、今回は自分の身体に意識を向けることとは? という 大きな課題をいただいた ように思いました。
これは はまってしまいそうです。
今は、全くちんぷんかんぷんでどういう道すじをたどるのか、想像がつかないのですが、まっしろな かんじで、とりあえず、また 瀬戸嶋先生のところにうかがおうかと思います。
頭でかんがえると、さらにわからなくなってしまいそうなので•••
本日は、WS、どうもありがとうございました。
T.N さん
今回ワークショップに参加させていただき、たくさんの 気付きがありました。
普段の生活で身体が緊張していることが、一動作ごとに実感できました。
自力で力を抜こうとしていても、本当のゴールがないと、いくらしても目的地にたどりつけないと思いました。
是非、次回も参加したいと思います。
S.M さん
・中身の筋肉をつかえているような気がしました。
すごくつかれたのは 、ぶらさがり。
・息 、足のうらからという感じ、、、腹式とか丹田呼吸とか、本でいくらでも読んできましたが、自分の身体の感じを深めていくことか、他人の手によって気付かせてもらうことの重要性を感じました。
それによって、姿勢についても――自覚では猫背の方が、客観的にはいいらしく、呼吸もいいらしく――感じ直してみようと思います。
Y.S さん
今日はほんとうに疲れていました。(ライブを終えてすぐの参加です) 
本番の前の日は あんまり眠れないし、人前で「一人で唄う」も「弾きながら自分で唄う」も「無料でなくて 一応
名目上は投げ銭」も 全部初めてで やっぱり すごく緊張はしていたと思います。
終わったら すぐひたすら眠りたくなりました。
でもそんな疲れは全部ふっとびました!!
本当にありがとうございました。
R.T さん
腰が痛くて固まっていたからだをゆるめることができたので来て良かったと思いました。
野口体操も久し振りに触れましたが、からだの感覚として覚えているものがあるなあと実感しました。
腰痛で感じていた痛みがなくなったときのからだのことを考えると少し怖い部分もありますが、早くその状態でからだをゆるめてみたいとも思いました。
帰ってから、からだに聞きながら色々試そうと思います。
今日はどうもありがとうございました。
A.W さん
ぶらさがり、何回とか決めていた事に気がついた。
すきな時に好きなだけやることにします。
自分でできるゆらし方をおしえていただき、ありがとうございます。
やってみます‼
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レッスンを終えて(ゆるゆる先生こと瀬戸嶋充)
「一人でできるゆるゆる体操」という事で、小平・新宿と連続してレッスンをしてきました。

一人でできるということは、自分で自分のからだの面倒を見るということです。そしてそのやり方が適切であれば、自分のからだの変化が身近な人たちにも、自然と影響を与えることが確認できました。

これまでは、二人組になって、からだに焦点を当て、お互いにからだの面倒を見あっていくやり方を主にしてきました。それは、人と人とが自我の敷居を越えて感受性の次元で交流し、新たな関係性を築きあげることを大切にして来たからです。簡単に言えば、本音と本音で人と人とがコミュニケーションを図れるようになるため、意識ではなく他者のからだへの感受性を第一にして来たからです。

正直なところ、これまで私はレッスンを進行するために、その場の隅々まで感覚と意識を拡げ、二人組の間に集中した関係を築くために、こまごまとアドバイスをしていました。いわば、大勢の初心者を引き連れて峻嶮な岩山を上るような緊張感。レッスンを終えれば、私自身はもう全くの役立たずで、一杯やって寝るしかない。ある意味全力投球で、レッスンするという事はそういうものだと思っていました。

ところが「一人でできるゆるゆる体操」に、焦点を当ててレッスンを進行することで、その思い込みが崩れてきました。

からだとことばのレッスンは、参加する一人一人が自分という山を登り、自分の小さな柵(しがらみ)から抜け出して、自己や他者をもっと広い観点に立って見渡し、自由で豊かな眼差しを回復することを目指します。

その考え自体は今も変わりません。けれども自分という山を登ることは、自分でしかできません。私にできることは、山に登ろうとする人のその時々のその人の状況を聞き、登山経験者としての適切なアドバイスをすることが大事なことであり、私の全精力をかけて人を山の頂へと引き上げる事ではないのだと思いました。

「立つ」というテーマから、こんどは「声を出す」というテーマへとシフトアップしていくつもりです。
6月の開催は、@新宿6月29日土曜日(15:30~18:30)、@小平6月30日日曜日(18:45~21:15)、@鹿児島6月21日(金)~22日(土)です。ご参加お待ちします。よろしくお願いします。

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